2017年11月27日月曜日

健康経営という考え方


健康経営なる言葉を初めて聞きました。たいへん喜ばしいこと、やっとそこに気がついたか!という思いです。

あなたが会社員であるなら、その社会保険料の半額を会社に払ってもらっていることをご存知でしょうか?

そして集められたお金は「〇〇組合」などでまとめられ、不幸にして病気になった方の治療費に分配されます。

国民健康保険のかたは組合ではなく、市や町の保健団体で同じように扱われます。

組合や団体は、いまやどこも経営が火の車です。集めるお金より、出て行くお金の方が多い、すなわち医療費が暴騰しているからです。組合員に一人がん患者がでたら、たいへんな額が出て行きます。

若い社員が多い組合なら、医療費はそんなにかからないかもしれません。しかし高齢者が多い組合や団体では、赤字のところが多いのです。

健康保険では十分な医療が受けにくくなっており、医療の現場は予算を要求していますが、そもそもの健康保険料や国からの拠出が少ないので、改善は見込めません。

ではどうするか?病気にならないように皆がきちんと実行するしか方法はありません。

そこで「健康経営」という言葉が出てきたのでしょう。

あなたが会社員だとして、忙しい時にだれかがカゼで休んだらどうでしょう?あなたにしわ寄せがきますね。「この忙しい時に!」と、ちょっと腹が立つことでしょう。

実は経営者はもっとたいへんです。売り上げや信用が落ちるからです。また組合では出費が増えてしまいます。

日本は世界で一番安心して病気になれる国であることをご存知でしょうか?いつでも・だれでも・どこにいても、安心して医療機関にかかることができます。しかも他国では考えられないくらいの激安で。

しかし、そんな気前の良い話がいつまでも続くはずはないと思いませんか?組合や団体の赤字はそれを物語っています。

日本国民は、健康保険制度に甘えてはいないでしょうか?あまりに面倒見が良すぎたこの制度に、みな健康に対して思考停止に陥っていないでしょうか?医者や薬が病気を治してくれるものと、大きな思い違いをしていないでしょうか?

社員の健康レベルを引き上げることで、生産性を上げる。年金制度の破綻は決定的ですから、定年後も自立して収入を上げて行かなくてはなりません。人生100年時代への対策は若い人ほど急務です。それには健康が絶対条件です。

私は最近、医療関係者以外の方と会う機会が多いのですが、まぁタバコはバンバン吸うわ、炭水化物がドンドン入れるは、酒は飲むは…まぁ会社でいろいろあるのでしょうが、近い将来きっと何かがおきるだろうなとわかる方が大勢いらっしゃいます。

このような状態を改善させるのに、上からの通達で強制的に健康を押し付けるのは必ずしもよい方法ではありません。しかし徐々にそのような方向に世の中を向かせるには、一人でも多くの人が実行してゆくしかありません。

たまたまですが、明日からこのような興味深いセミナーがありますので、どなたか行ってみませんか?

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今からはじめる「健康経営」のあり方
識者、先駆者に学ぶ失敗しないための働き方改革

第1回:11月28日(火)14:00~(開場13:30)
第2回:12月20日(水)14:00~(開場13:30)
第3回:1月26日(金)14:00~(開場13:30)

開催会場 東京都新宿区新宿四丁目1番6号JR新宿ミライナタワー 12F マイナビルームD

https://news.mynavi.jp/lp/2017/business/enterprise/health_mti/

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開催には保険屋さんが協力していますよね。これがどういう意味かお分りでしょうか?

生命保険に入ると、健康増進に関する情報パンフレットがけっこう送られてきますよね。健康のためですから、それはありがたい話です。

しかし、保険契約者が病気になれば、保険会社は損をしてしまいます。あなたに健康であってもらわなくては会社の利益になりません。だから一生懸命なんですね。そして実はこれが「健康経営」の分りやすい一面です。

目的意識がしっかりした営利企業ですから、それはそれは一生懸命です。これを一般企業組合や国民健康保険団体がすればいいのです。セミナーはどのような話になるのか、ちょっと気になります。

健康は全ての人の希望、しかし人は不健康な事が大好きです。そしてそこに付け込んだ産業に、あなたも知らないうちに翻弄されているはずです。好きで不健康になるひとはいませんが、不健康を楽しむのもまた人というもの。あなたはこのバランスをどうとって行くべきとお考えでしょう?

冒頭で「…不幸にして病気になった…」と書きましたが、それは本当に不幸にして…だったのでしょうか?私に言わせれば、解っていて病気になっているのではないかと思うのです。ただ、周りがみんながそうだから、同じだから、どうせ病気なったってたいしたことないさ、気のせいさ、くらいにしか思わない風潮に問題があるのです。

さていかがでしょう?会社員でなくても、健康経営という問題を考えてみてはいかがでしょう?とっても簡単なことからスタートできるはずです。

ちなみに私のところでは、スタッフルームにビタミンCの特大ボトルを置き、朝昼夕の3回服用するように指示しています。たったこれだけでもカゼで休むことはなく、二日酔いもなく(?)、元気発剌お肌もツルツルで、見ている私も気分がいいです。これも簡単な健康経営です。