2011年4月19日火曜日

駅のエスカレーターはいつ動く?


震災以後、駅では停止しているエスカレーが多いようです。皆様の所はいかがでしょう?

私が普段使う駅ではエスカレーターは稼働しています。しかしたまにJRを使うと、停止しているエスカレーターがあります。ただ停まっていても不便の無い所が停まっているようです。

バリアフリーと叫ばれ、駅にこぞってエレベーターやエスカレーターが設置された時期がありました。銀座線の銀座駅などは階段を一つ潰してまでエスカレーターが設置されました。

新設されるエスカレーターを見るたびに私は「これって本当に必要なのかな?」と思っていました。確かに足が不自由な方には必要ですが、乗っている人はどう見ても健康な人ばかり。外見での判断は難しいですが、エスカレーターを本当に必要としている方はなかなかみかけません。

東急田園都市線の用賀駅にはエスカレーターではなく、エレベーターが設置されました。エレベーターはエスカレーターより運送能率は悪いし、設置コストも何倍もかかることでしょう。しかし私はエレベーターの方が良いと思います。

理由は2つ、まずエレベーターには車椅子も乗れる事。大きなカートを引いている人も安全だし、ベビーカーも安心です。もちろん本当に足が不自由な方にはこちらをお使いいただくわけです。

そしてもう一つ、エレベーターは待たなくてならないし、一度に搭乗できるのも数人ですから、積極的に乗る気にはなりません。だからほとんどの人は階段を使います。これは「健康預金」をする上で、とても重要です。

皆さんは普段階段をどれくらいお使いでしょうか?本当は体が不自由な方のために造られたエスカレーターに、都合良く乗っていないでしょうか?

普段から階段を使う事は体にそこそこの負荷をかけ好循環を生みます。私はよほどの事がなければ駅では階段を使います。永田町駅の半蔵門線→有楽町線も必ず階段を使います。ここの階段は確か100段くらいあるのですが、階段に番号がふってあり昇る楽しさもあります。

サービスの中には「お客様に楽をさせる」という分野が大きなウェイトを占めていると思います。しかしそれが自分を甘やかし、健康預金を減らしています。健康とはこんな小さな事から崩れて行くのです。

あなたがもし足腰が健康でありながら、停まっているエスカレーターを見て残念に思うなら、それは考えを変える絶好のチャンスです。エスカレーターはそれを本当に必要な人のためにだけ動いていれば良いわけで、健脚の方は進んで健康預金をして行ってほしい、これがこれから求められる低消費型社会の考え方ではないでしょうか。