2015年4月26日日曜日

栄養療法 ただいま準備中・3 分子整合栄養医学


こちらからの続きです。

をお読みになった方の中からは「あぁ、それはオーソモレキュラー療法の事ですね」という反応をいくつかいただいてます。正解です、早い人は早いです。

血液検査からその方の栄養状態を解析し、栄養素の過不足を食事やサプリメントで積極的に改善させ、治療や予防に応用しようという動きが注目されています。これは「分子整合栄養医学」とか、「オルソモレキュラー」と呼ばれており(私はどうもこの名称が好きではないのですが…)、本来必要なものを補給するというすごく当たり前の、しかし忘れられていた一番大切な事を追求した治療法です。

今までやってきた治療は、患者さんの毎日の食生活に何ら異常がない事が前提だったわけです。ところがほとんどの現代人はすでに新型の栄養失調の状態になっており、それに気づかないまま治療が行われて行きます。

しかし治療が一通り終わってメンテナンスの段階で、必ずと言っていいほど問題になる事があります。それが「歯ぎしり」による、人工物や歯本体の破損です。

これが栄養とどう関係しているのかというと、炭水化物(糖質=米・パン・菓子・果物など)を食べる事に続く血糖値の急上昇と急低下に伴って歯ぎしりが発生する場合がある事が解ってきたのです。


上のリンクの図にあるように、血糖値とはかなり乱高下する事が解っています。それに伴う一症状に歯ぎしりがある所に注目が集まっています。

私たちのところには、極端に全身状態が悪い方はいらっしゃいません。みんな一見正常ですから、治療はとりあえず進める事はできます。しかし1にも書いた不定愁訴や体調不良がここまで頻発している事態を無視するわけにはまいりません。

また栄養療法は歯周病やインプラント周囲炎の予防に大きな効果が期待でき、メンテナンスを標榜する私たちに新しい柱が加わる事になります。

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という事で、吉田歯科診療室デンルメンテナンスクリニックでは「栄養療法」を本格的に開始します。以前より細々とやっていた栄養解析をもう少し前面に出し、皆様の未来を明るくするお手伝いをして行きたいと思います。

しかし食事の摂り方など日常のアドバイスを行うには、私も衛生士もまだまだ経験不足、また今の診療時間内にカウンセリング時間を加える事はちょっと難しい状況です。

そこで、実はとっても素敵な方を栄養カウンセラーに迎える事になっています。そしてその方のご紹介も兼ねて、この栄養療法をご紹介をするオープンセミナーを5月下旬に予定しています。